「中南米科」は、東京大学の教養学部・後期課程教養学科第二の中の一分科として1980年代初頭に創立された比較的新しい分科で、現在は同学部の教養学科・地域文化研究分科に属し、大学院レベルでは総合文化研究科の地域文化研究専攻と関連しています。ラテンアメリカ・カリブ地域、およびスペインの研究を対象にした当分科は、語学・文学・政治・経済・社会・歴史・人類学といった幅広い専門領域にわたるスタッフを擁し、多面的で入り組んだラテンアメリカの現実を理解するための土台を提供します。学生たちは、高水準かつ実践的なスペイン語、ポルトガル語、英語の授業だけでなく、このようなラテンアメリカを把握するうえで不可欠な、政治・経済・文化・社会・地理などの全般的な知識を提供する講義と、この地域固有の問題を掘り下げるための演習を通じて、ラテンアメリカ地域について考えていくために必要な知識を身につけることができます。