東京大学中南米科|高橋均


高橋 均(タカハシ ヒトシ)

国籍:日本

専門分野:ラテンアメリカ・カリブ地域史

所属:地域文化研究専攻

takahashi.jpg

コメント

  • 二人いるラテンアメリカ史専門家のうち、新しい方の時代を担当している高橋均です。メキシコ・ペルーの植民地時代から入り、その後米州関係、独立戦争、キューバなどいろいろ関心が移りましたが、今は地域横断・分野横断の共同研究プロジェクト「トランスナショナルな紐帯を保持する移民のホスト社会への編入〜三つの最新事例〜」(2015~2016年度)の研究代表者をやっています。海外送金や里帰り旅行などを通じて、二十世紀末以来、移民が故郷や故国と縁を切らなくなっている現象をとらえて、それでは第二世代以後はどうなるのか、といったことを、受けいれる側のアメリカやヨーロッパの社会、送り出す側のラテンアメリカや韓国の社会への影響を中心に考えています。近現代史と米州関係はわりと幅広くわかるのできいてください。

略歴

  • 1978年 東京大学教養学部国際社会科学科卒業
  • 1982年 東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻修士課程修了

著書

  • 世界史リブレット・第二六巻、「ラテンアメリカの歴史」(単著)(山川出版社、1998)
  • サンディーノ戦記―ジャズ・エイジのヴェトナム戦争―(単著)(弘文堂、1989)
  • バロックの愉しみ「行列と繁茂―ラテンアメリカ・バロックの諸相」を分担執筆、筑摩書房、1987)
  • 南北アメリカの500年・第四巻、「危機と改革」(新川健三郎と共編、「ポピュリズムと経済ナショナリズムの始動」・「メキシコ革命と米英石油資本」を分担執筆、青木書店、1993)
  • 世界の歴史・第一八巻、「ラテンアメリカ文明の興亡」(網野徹哉と共著、中央公論社、1997)
  • 開発と文化・第二巻、「歴史の中の開発」(「シモン・ボリーバルの〈ジャマイカ書簡〉にみる開発と先住民と革命」を分担執筆、岩波書店、1997)
  • 世界歴史・第二五巻、「戦争と平和 未来へのメッセージ」(「コンキスタドールと中南米植民」を分担執筆、岩波書店、1997)
  • 新版世界各国史・第二五巻、「ラテン・アメリカ史Ⅰメキシコ・中央アメリカ・カリブ海」 (「メキシコ・中央アメリカにおけるスペイン植民地」を分担執筆、山川出版社、1999)
  • 歴史を問う・第三巻、「歴史と空間」(「世界地図が書きかえられれば歴史観も変わるか―アメリカの<発明>が旧世界にもたらしたもの」を分担執筆、岩波書店、2002)
  • クレオールのかたち―カリブ地域文化研究(「都市景観に見るクレオール文化とミドルクラス」を分担執筆、東京大学出版会、2002)
  • ペルーを知るための62章(「征服、独立、国民国家への道」を分担執筆、明石書店、2004)

論文

  • 「植民地時代ペルー,アレキバ地方のブドウ酒生産(1)―その発足の背景と経緯,労働力調達」(立正大学経済学季報、1990)
  • 「南北奴隷制比較論再考」(アメリカ史研究、28号、2005)

翻訳

  • 戦争の世界史(ウィリアム・H・マクニール著、刀水書房、2002)